商品の価値とは
こないだベトナムにいったとき感じた違和感.
多くの店で値札が貼られていない.
そこで「いくら?」と聞くと
「いくらなら買う?」と返してきます.
そこから値段交渉に入るわけです.
彼らは人,主に国籍に応じて値段を変えていました.
日本人なら10ドル,アメリカ人なら5ドルというように.
その時は人によって値段を変えるなんてとんでもない
とおもいましたが
あとから考えてみると,すごく理にかなっていることに気づきました.
元来,同じ商品でも人によって物の価値は変わるのです.
ただの水でも喉の乾いてる人には水は高く売れます.
ごく自然なことなんです.
彼らはそれを国籍で大まかに分類しているにすぎません.
もしその値段に納得しなければ買わなければいいのです.
ここで商品の値段の決め方には2通りあることに
気づきました.
1つは材料費,人件費を計算し,
これくらいの利益は見込みたい,と商品の値段を決める方法.
2つ目は,消費者にとってこれくらいの価値があるだろう
と推定して商品の値段を決める方法.
僕のアタマの中ではすっかり2が抜け落ちていました.
当たり前のようで
思わぬことに気づかされたベトナム旅行でした.